マキネッタ

新しい仲間(道具）が増えました！

冬季にティラミスを作り始め、濃厚なマスカルポーネクリームに負けないように、コーヒーの風味をより豊かにしたい、例年ならそろそろ終了時期の春にそう思うようになっていました。ペーパードリップ方式でコーヒーを淹れていたので、なるべく濃いコーヒー液にするため、豆の量を増やし、目をより細かく挽いていました。が、もっと何か方法はないか？エスプレッソマシーンは高すぎるし、量は少ないし…。そんな想いを持って合羽橋の道具街を歩いていた時、以前購入したことのあるコーヒー器具屋さんで見つけたモノが「マキネッタ」。イタリアでは家庭用で一般的な道具、エスプレッソマシーンは9気圧で抽出、クレマ（液面の泡）が出るが、マキネッタは2気圧ほどでクレマは出ない、でもドリップ方式より圧力がかかっているので濃厚な味わいになることなど教えていただきました。器具の大きさのバリエーション、淹れ方、手入れの仕方などを調べた上で手に入れたのが９カップ用のマキネッタです。

1、2人分の大きさが家庭用では一般的だそうですが、店主の目的は「ティラミス作りに使用する」一択です。迷うことなく最大サイズの選びました。水と挽いた豆をセットし、ガスの弱火で10分程（9カップ用）で抽出されます。アナログな感じがとてもいいです。コーヒー液は香りも色も濃いのですが、液面にコーヒーの油分と思われるものが浮いています。ドリップ方式で淹れるクリアな味わいと異なる、雑味も含まれる力強い濃厚さ。濃厚なクリームに負けない、重厚なコーヒーシロップが出来上がりました。（お酒もしっかり効かせた大人向き）

という訳で、今年は夏でもティラミスをお作りしています。因みにマキネッタで入れたコーヒーは「モカ」と言うそうです。商品名も「ティラミス・アラ・モカ」にリニューアルしました。同様に「モカ」を使用して作るコーヒープリンの商品名も「ブディーノ・カフェラテ」に変更、イタリア語を楽しんでおります。

コーヒー液もクリームも濃厚で甘さが有り、ココアもしっかり振りかけていますので、飲み物と一緒に味わっていただきたいです。（おすすめは深煎りのコーヒーまたは牛乳）

淹れ方、扱い方を学んで、もっともっと深い味わいを引き出せるよう、大切に使っていきたいと思います。
ようこそ、マキネッタ！